コラムNO.6 15000字
こんにちは。
今回は、アニメのアラサーヒロインを取り上げます。
何故?というと、アラサーヒロイン・紫東遥が魅力的である作品「ラーゼフォン」について語ったこの記事を読んだことがきっかけです(※ゲームにまで言及した素晴らしい作品評ですが、ネタバレを含むため、作品未見の方は読まない方がよいと思います)。
巷の企画記事でもアラサーヒロインっていうのはそんなに大きく取り上げられることがないのでは?というのもあって、この機会に色々纏めて整理してみるのも良いかなと閃いたのでした(笑)
ありがたいことに、
- 前回(「伝説の大仕掛けアニメ」といえば?)
- 前々回(真打ちは誰?:アニメの銀髪ヒロインについて)
に引き続き、今回もツイッターで呟いたところリプなどで多くのご反応を頂けましたので、アラサーヒロインを大雑把に幾つかのタイプに分けそこにそれらを割り振りつつタイプごとの代表的キャラなどについて考えてみたいと思います(ここで挙げているアラサーヒロインのおそらく半数以上はいただいたご意見によるものであり、私だけの力では今回の記事を作るのは無理でした。お名前をその都度挙げるのは便宜的に控えようと思いますが、まず最初にそれについてご意見を下さった全ての方に感謝の意を述べさせていただきます)。
最後にその中から私にとって魅力的なアラサーヒロインといえばこの人!というのを決定して終わることにします。
アラサー(ヒロイン)の定義
代表的なタイプについて考える前に、まずはここから始めましょう。
2006年頃に生まれた和製英語で2005年11月に創刊した女性雑誌『GISELe』(ジゼル・主婦の友社)が具体的な年齢を出さずに年齢を伝えるために使い始めたのが始まりといわれ、正確に英語で伝える場合は“around the age of 30”となる。
もともとは女性に対して使われていたが、その後男性に対しても使われるようになった。
「27歳以上33歳以下」「28歳以上32歳以下」などの定義があり、幅を広く取りすぎると意味がなくなるとの指摘もある。
引用- Wikipedia
アラサーにあてはまる年齢の幅ですが、私としては呟く際にも「27歳以上32歳以下」を何となく思い描いていましたので、まあ上と照らし合わせてもそれほど認識に誤りはなかったかな?と一安心です。
アニメにおいて25、26歳の魅力的なヒロインは結構多く存在すると思いますので、ここをどう扱うか悩ましかったのですが、一応本記事ではwikiを踏まえ「27歳以上33歳以下」をアラサーとして定義することにします。
これはとあるフォロワーさんのアラサーヒロインに対するご意見なんですが、ものすごく納得でしたのでご紹介させていただきます。
細かいタイプに分ける手前、もっと大きな区分けとして「仕事に生きるか家庭に入るか」はあると思うんですが、エンタメ作品の性質上、基本的には前者の仕事に生きるアラサーヒロインが圧倒的に多いは自明といってもよいでしょうか。
では、アラサーヒロインの代表的なタイプについて考えていきましょう。
タイプ別アラサーヒロインの代表キャラ
① ルーツ系
アニメに登場するアラサーヒロインのルーツ的立ち位置にいるキャラが属するのがこのタイプ。
その中で、グラマラスビューティーの代表格であり先祖といえば、
この人、『ルパン三世』の峰不二子ではないでしょうか。
ネットで調べた範囲ではどうも不二子には公式で年齢設定がされていないようなんですが、色々なヒントを材料に推測するとまあ20代後半~30代前半ではないか、ということで今回アラサーヒロインとして扱うことにしました。
この人については今更説明不要だと思いますが、先の大別でいえば不二子も仕事に生きる女性ということにはなってきますかね。
「男を惑わし虜にする小悪魔的な性格とセクシーなボディの色気」が特徴のアラサーヒロインですが、後の作品への影響で考えると小悪魔的な性格よりは後者のボディの造形というか意匠が多かれ少なかれ何らかの形で受け継がれているのかなと個人的には感じています。
各年代に制作されたシリーズごとに様々なデザインの変遷のあるキャラですが、個人的に不二子といえば、上のTV第2シリーズのイメージが真っ先に浮かびますかね。
最近ではもはや理想のバストのトレンド(?)から遠のいた印象もありますが、「豊満なバスト&上向いた乳首」というのがある時代のセクシーの象徴であり不二子はそれを体現したアニメヒロインだった、というのが私の理解であります。
続いて、
知性と色気を備えた女上司的キャラのルーツとして取り上げたいのが、
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(1988年)に登場する魅惑的な女上司、ナナイ・ミゲルです。
ネオ・ジオンの戦術士官で階級は大尉、ニュータイプ研究所の長をも務めるまさに「完璧なる仕事の出来る女」でありながら、総帥であるシャアとプライベートでも特別な関係を築く女としての顔も合わせもつキャラであります。
不二子同様にナナイも年齢設定に確かなものはないようで、24歳前後という推測もあるようですが、感覚的に「24歳は若すぎるだろ!」というのがありまして独断と偏見で今回アラサーヒロインとして扱うことにしました(笑)
ちなみに、「富野作品はアラサーヒロインの宝庫」という印象があるのですが、実際のところ皆公式設定ではかなり若かったりして、今回調べてみて驚きました(笑)
例えば初代ガンダム(1979年)でいうと、マチルダ中尉は24歳、ミライさんは一年戦争時はなんと18歳(!)、Zガンダム(1985年)のエマ中尉も24歳、レコア少尉は23歳といった具合です。
中尉&24歳設定の多さには何か監督の(?)こだわりのようなものが感じられなくもないですが、戦争が身近にある世界において、軍隊に身を置く女性達は皆若くして貫禄があるように見える(感じられる)というのはリアルな設定なのかもしれないなと。
となるとナナイの24歳説にも信憑性が出てくるわけですが、ガンダムの主人公、アムロ・レイが『逆襲のシャア』においては29歳で大尉だったことを考えると、ナナイが24歳で大尉はあまりにも有能すぎるとも思えるので(マチルダやエマと比べても圧倒的に出世が早いと)、まあアラサー説もまんざらではないのかなといったところです(笑)
② 姉御系(強い、怖い、頼れる)
これはご意見をいただいて大納得だったのですが、強い姉御系アラサーヒロインといえば、
「精霊の守り人」(2007年)より、女用心棒、槍使いの達人バルサははずせないでしょうと。
物語開始時30歳ということでバリバリのアラサーヒロインですし、「守り人シリーズ」の主人公でもあるわけですから、このタイプの代表的キャラとして申し分ない存在だと思います。
他、「攻殻機動隊」シリーズの草薙素子も強い姉御ということで浮かびましたが、年齢に公式設定はない上に押井監督による劇場版『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』では47~48歳とされていたそうなので、さすがに除外です。
ガンダムのキシリア・ザビは、先の女上司と被りますがどちらかというと怖いパワハラ上司的イメージがあったのでここに含めよう、と思ったのですが、調べるとまたしても24歳!(『THE ORIGIN』では35歳)ということでこちらも除外です。
ちなみにキシリアは24歳で少将なのでエマやナナイより圧倒的に階級が上です。作中でキシリアは切れ者として描かれていた印象もあるので有能なのには違いないのでしょうけど、この階級の高さにはザビ家長女の血統への計らい(忖度)は大きく影響してるのでしょうね。
「有頂天家族」(2013年)の弁天(鈴木 聡美)も能登麻美子ボイスの力もあり怖さ、というか凄みのある美女として存在感ある魅力的なヒロインでしたけども、こちらはネットで調べてもまったく年齢設定に関する話が出てこないのでアラサー枠からは除外です。
「ブラックラグーン」(2006年)の怒ると怖ーいバラライカ姉さんなんかも浮かんだのですが、公式には年齢不詳、ファンによる鋭い推測からしても40代が有力説のようなのでこちらも選外でした。
「ブラックラグーン」に関しては、主役のレヴィにも公式な年齢設定はないようですが、ロベルタは推測でアラサー説が有力みたいです。
べらぼうに強いという点でロベルタと少し属性が被ってきますが、「ヨルムンガンド」(2012年)の眼帯&巨乳の屈強な女ソロジャー、バルメも公式設定はないようですがファンの間ではアラサー説が有力のようです。
バルメは作中でもあだ名が「アネゴ」なので本タイプにどんぴしゃでカテゴライズされるヒロインではないでしょうか。
③ 葛城ミサト系
その名の通り、「新世紀エヴァンゲリオン」(1995年)で特務機関NERV(ネルフ)の作戦課長を務める葛城ミサトに端を発するタイプで、「組織の中で上位の役職に就く仕事が出来る美人、だけど私生活は割と緩くてだらしない」というのが特徴でしょうか。
ミサトは29歳でどんぴしゃのアラサーヒロイン、外面的には先のルーツ系における峰不二子とナナイを足したような設定ですが、そこに私生活は割とだらしない二面性(ギャップ)が加わったところに特徴(妙味)のあるキャラですかね。
エヴァが放送された90年代あたりから既婚未婚問わず仕事に生きる女性の在り方がより大きくクローズアップされ始めたというのがあって、「私生活は割とだらしない」というのもそこにセットで織り込まれていた「普段は仕事をカッコよくスマートにこなしつつアフターファイブには女として自由奔放に遊ぶ」女性像を反映させたものかな、と思わなくもないですね。
実際のところはわかりませんが、ミサトのキャラ造形に関しては、基本的にはシンジにとっての年上の恋愛対象にもなり得る憧れのお姉さんということでしょうけど、こうした当時の時代背景が少なからず影響していているのかなとも思います。
で、このミサトが作り出したキャラタイプを見事に受け継いでいるのが、最初に紹介した「ラーゼフォン」(2002年)の紫東遥であるわけです。
当時「ラーゼフォン」がエヴァのパクリだと批判されていた背景にこうしたキャラ設定の類似性(模倣?)もあったのかなとは思いますが、今この2作品を並べて見返してみれば、諸々表面的な部分での類似性はあっても作品の方向性や見どころはまったく違いますし、パクリというのはやはり少し浅はかだなあとは思ってしまいますかね。
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最後に、26歳なので惜しくも選外ですが、この葛城ミサト系アラサーヒロインの直系で将来有望な予備軍なのが「機動戦士ガンダム00」(2007年)でガンダムチームを指揮する美人で優秀な作戦司令、スメラギ・李・ノリエガですね。
お酒に溺れる弱い面を見せるところも魅力でしたが、個人的に好きなキャラなので強引に紹介させていただきました(笑)
「ガンダム00」は、かなり内容の記憶は薄れてしまいましたが、どの大国にも属さない謎に包まれた私設武装組織であるガンダムチームが正義を掲げ戦争に介入していくストーリーなど、今だからこそ見返すと新しい発見があるかもなと。
香港にガンダムチームが現れて市民のために戦ってくれたら、なんて妄想も今ならば可能だと思いますが、本能的には正しいといえるそういう行為が様々な利害と思惑が渦巻く世界の構図の中では必ずしも手放しに称賛され受け入れられるものではないのだ、というあたりを描いた作品でもあり、SF的に凝ったストーリー展開と併せてかなり見応えはあると思います。再評価されてよい作品かもですよね。
④ 年齢不詳系
アラサーには見えないけど実はアラサーだったというのがこのタイプです。
まず挙げたいのが、「R.O.D」シリーズの眼鏡ヒロイン(実は巨乳)、読子・リードマンですね。
主役として活躍するOVA版「R.O.D -READ OR DIE-」(2001年)の時に25歳、その続編となるTV版「R.O.D -THE TV-」(2003年)時に30歳ということになってますが上の写真を見ても、30歳にはちょっと見えないくらい若いですね(笑)
読子は深夜アニメ史上屈指の眼鏡ヒロインといってもよいくらい魅力的なキャラですし、作品自体も一級品のエンタメ作品。「R.O.D」シリーズについて詳しくは以下の紹介記事に書いておりますのでよかったらご参考に。
続いて、『超時空要塞マクロス』(1982年)から、19歳なのでアラサー枠外ですが早瀬未沙を是非取り上げたく。
主人公を巡り可憐な美少女アイドルと熾烈な三角関係恋愛ドラマを繰り広げたお姉さん的ヒロインという印象ですが、本編では主人公から「オバサン」呼ばわりされるなど、申し訳ないですが確かに実年齢より随分と大人びて見える年齢不詳系ヒロインの代表格、ということで選外ですがご紹介させていただきました。
どうなんでしょう、美人だとは思うんですが、どことなく漂う負けヒロイン的なイメージというか存在感の薄さというか、どう考えてもぐいぐいアピールする可愛いアイドルには勝てないだろうという立場的弱さもあって応援したくなるような……その辺全てひっくるめて私は好きなヒロインです。
実写だったらどの女優さんかなあ、という妄想が膨らむキャラでもありますかね(笑)
こんな記事も見つけました。よかったらご参考に。
⑤ 先生、科学者系
これはアニメでは結構頻出するタイプかと思います。
ご意見いただいて納得で膝を叩いてしまうほどでしたが、まずはこの人から。
新海誠監督のアニメーション映画『言の葉の庭』(2013年)よりユキノ(雪野 百香里)、国語の教師で公式設定は27歳です。
映画では謎めいた大人の女性として登場し、高校一年生の主人公に想いを向けられるヒロイン役でした。『君の名は。』(2016年)への特別出演もビックリでした(笑)
国語教師つながりでいうと、こちら、
『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』(2013年)の平塚先生も公式設定はないみたいですが、印象としてはアラサーっぽいなあと。ユキノと違い脇役ですが、主役の八幡との数々のやりとりの中には名シーンもありましたし、重要なキャラですね。
ちなみに、上の画像なんか見ると凄くわかりやすいんですが、雪ノ下にそっくり、じゃないですか?
平塚先生って「八幡に出会えなかった雪ノ下の未来の姿」なんじゃないかな?というのがずっと自分の中にありまして、彼女が奉仕部の面々、特に八幡に対し時に厳しくも常に優しくあり続けた姿勢もこう考えると凄く腑に落ちるという。
『響け!ユーフォニアム2』(2016年)、『リズと青い鳥』(2018年)より、北宇治高校吹奏楽部の助っ人外部指導者として主に木管楽器パートの指導に当たった新山聡美(cv:桑島法子)は、大学時の先輩である滝先生が34歳らしいのでぎりぎりアラサー枠内かなといった感じです。
TV版では端役といった感じであまり出番のないキャラでしたが、映画では、悪気はないにせよ希美の心をナイフで突き刺し(?)みぞれの覚醒には一役買うというなかなか重要なキャラとして描かれましたね。
続いて、全て未見作ですが頂いたご意見から先生系に属しそうなキャラをもう三人ご紹介しておきます。
まずは『ぼくたちは勉強ができない』(2019年)の世界史教諭、桐須真冬は27歳のようです。
『アマガミSS』(2010年)の日本史教諭、「色気十分の担当教諭」こと高橋 麻耶(たかはし まや)は29歳でガチのアラサーですね。
『俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している』(2013年)の道楽宴はなんと29歳だそうです!
年齢不詳系に入れてもよさそうなほどですが、ハイブリッドタイプですかね。声優が矢島晶子さんというのもまた気になりますが、「のうコメ」、ちょっとかなり興味出てきました(笑)
続いて科学者系です。
まずは、『新世紀エヴァンゲリオン』より赤城リツコ博士、年齢は30歳でバリバリのアラサーです。
親友である葛城ミサトが作中で陽の存在であるとしたら、リツコはどちらかというと陰の印象を持つ脇役ヒロインですかね。
印象的なシーンといえば、ゼーレの爺さん連中に何されたの?というあのシーンですけども、なんか考えると今でも心が少しどんよりしますね(笑)
アラサーの女性科学者キャラいえば、
「コードギアス 反逆のルルーシュ」(2006年)より、ロイド博士とライバル関係にある破天荒な女天才科学者・ラクシャータなんかも好きなキャラですね。スパロボ関連情報で2期の時点で27歳説があるようなのでアラサー枠に入れてもよいだろうと。
「コードギアス」はカリスマ性のあるゼロに惹かれて黒の騎士団に付き従うラクターシャを筆頭とした脇役それぞれが野望を秘めていたりして皆魅力的な作品でしたね。ゼロが劉備玄徳やアルスラーンのような人間的に徳のあるタイプのリーダーではなかっただけに、優秀な人材が集う組織でも一瞬で瓦解する危うさがあって、なんてところもハラハラする要素であり面白さの大きな一因でした。
⑥ 人妻、奥さん系
まずは人妻、といっても正確には未亡人ですが、『めぞん一刻』(1986年)からるアパート「一刻館」の美人管理人・音無響子です。
幾分不確かな印象もありますが、27歳と見てよい説があるようなのでアラサー枠で選出です。
実は私はこの作品は少しかじっただけで詳しくないのですが、作品評価の高さはもちろん魅力的なヒロインとして度々名前が挙がることは知っていますし、人妻(未亡人)系アラサーヒロインの代表キャラとして申し分ないのではないかと思います。
続いて、奥さん系。これもいただいた意見で未見作なのですが、
『奥さまは魔法少女』(2005年)の浅羽嬉子は27歳アラサーのようです。「27歳人妻で魔法少女なヒロイン」というかなり尖がった設定のようで、気になる作品であります。
『通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?』(2019年)のヒロインであり主人公の母親、大好真々子は、(見た目は15歳という設定らしいですが)実年齢は不詳(秘密)のようです。
人妻でも奥さんでもないですが、この枠に入れてもよいかなというのが、
映画『空の青さを知る人よ』(2019年)のあかね、31歳です。
独身ですが、映画では妹のために献身的に振る舞う家庭的で母親然とした姿が魅力的なヒロインでしたね(吉岡里帆さんのキャスティンングもなかなか素晴らしかったです)。結婚して幸せになって欲しい、と心から願い応援したくなるキャラでもありました。
『荒野のコトブキ飛行隊』(2019年)より、コトブキ飛行隊の雇い主である「オウニ商会」の女社長、マダム・ルゥルゥは経歴や年齢など謎に包まれたキャラですが、タイプに振り分けるならばここかな?と。
年齢はアラサーに入るとしてもおそらく後半ギリギリになるのかなという印象もありますが、作中では美魔女的な若々しさも感じられましたし、何よりやっぱり矢島晶子さんの声が最高!これに尽きると思います(笑)
⑦ その他
最後に、頂いたご意見の中から、①~⑥のどれにも当てはまらないキャラ、未見作なので属性判断ができないキャラ、惜しくもアラサー枠にぎりぎり入らなかったキャラなどをピックアップします。
『アリスと蔵六』(2017年)の一条雫は26歳で惜しくも選外ですが、年上のお姉さん感はありましたし強くて少し姉御気質のある魅力的な脇役ヒロインでした。
『NEWGAME!』(2016年)より、遠山りん&八神コウはともに25歳なので選外ですが有力な予備軍といった印象です。
『NEWGAME!』は職場内で多くのカップリングが織り込まれているのも魅力でしたが、この二人の少し百合チックな?関係性もその一つでなかなか見応えあるものでした。
以下、未見作なので所感は述べられませんが、いただいたご意見をご紹介していきます。
『青の祓魔師』(2011年)より、霧隠シュラは27歳。
おっぱいがなかなか凄いですね…(笑)
『猫物語(白)』(2013年)より、臥煙伊豆湖(がえんいずこ)は30代後半説もあるようなのでアラサーかどうかは少し微妙ですかね。
同じく「物語」シリーズより神原遠江は臥煙伊豆湖の姉ということなので、アラサー認定はさらに難しそうです。
『たくのみ。』(2018年)より、緑川香枝は27歳。
清楚なアラサー感がありつつのこのセクシー路線とのギャップ?は結構タイプかも……ということで、『たくのみ。』ちょっと興味出ました(笑)
『こみっくがーるず』(2018年)より、花園莉々香は年齢不詳みたいですね。寮母ということなので30代周辺っぽい気はしますが。
『魔法科高校の劣等生』(2014年)より藤林響子は27歳、アラサーです。
「魔法科高校」、wiki調べるとキャラの数が多くて驚きました(笑) 藤林響子さんはなかなか良い感じですね……。
『グリザイア』シリーズより、日下部麻子、春寺由梨亜は公式設定はないようですが、20代後半説が割と有力そうです。
『IS 〈インフィニット・ストラトス〉』(2011年)より、織斑千冬は24歳なので選外でした。
俺ガイルの平塚先生枠というか、外見もそうですが、性格は厳しくて巨乳の美人教師というのは結構深夜アニメで頻出しますよねぇ。先駆けが誰だったのかは少し気になるところです。
『蒼の彼方のフォーリズム』(2016年)より、白衣を着たセクシー教師?各務 葵(かがみ あおい)は調べたところ年齢不詳でした。白衣のセクシー教師というのも外見的にはある時期割と頻出したタイプになるんですかね。
伊藤計劃原作を映像化した劇場版アニメ作品、
- 『ハーモニー』(2015年)より、霧慧トァン
- 『屍者の帝国』(同上)より、ハダリー・リリス
- 『虐殺器官』(2017年)より、ルツィア・シュクロウポヴァ
というご意見も頂きました。霧慧トァンは28歳、ルツィアは31歳か32歳であると作中描写から推定できるそうなのでアラサーヒロインですね。ハダリーは年齢不詳ということで今回は選外とします。
『りゅうおうのおしごと!』(2018年)より、清滝桂香は25歳で惜しくも選外です。
しかしまあ、茅野愛衣さんの名前出現率の高さたるや、流石というか何というか納得感はありますね。今後は井上喜久子さんが担当していたような妙齢の女性キャラ役を引き継いでいく感じにますますなっていくんでしょうかね。
『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』(2015年)より、主役の九条櫻子は「20代半ばの女性」だそうですが、見た目的にもアラサーの一歩手前といった印象ですかね。
『旦那が何を言っているかわからない件』(2014年)の佐村カオルは25歳なので選外ですね。
『ワンパンマン』(2015年)よりタツマキは28歳でアラサーです。
ということで、頂いたご意見から纏めてみましたが、だいたいこんな感じですね。
未見作が多くて、もう少し見る本数増やすかなとか若干自分に不甲斐なさも感じたりしますが、画像を眺めているだけで興味が出てきた作品もありましたし、あらためてご意見をお寄せ下さった方々に感謝です。特に多くのキャラを挙げて下さったこーへー(@yorimoiiiiii)さん、本当にありがとうございました。
総括、ベストアラサーヒロイン発表
アラサーヒロインについて、気軽なノリで始めたものの、纏める作業は思ったより大変でした(笑)
とはいえ、幾つか興味が沸いた作品もありましたし、そんな感じで読者の皆様にも何らかのお役に立てる内容になっていればやった甲斐があったなあと思います。
大雑把に六つのタイプに分けてみましたが、異論反論色々突っ込みはあるでしょうし、選別から漏れている重要なアラサーヒロインもいるだろうなと。ですが、まあそれなりにアラサーヒロインについてまとまった内容を示せたのではないか、ということで大目に見て下さるとありがたいです(笑)
ということで、最初に述べた通り、最後にマイベストアラサーヒロインを発表します。
一応、選定条件として、
- 好きなキャラである
- アラサー感がしっかり出ている
- 主役、または準主役で作品内で相応の存在感がある
- そのキャラの存在や魅力が作品の核にもなっている
- 作品自体の出来も名作クラス
この辺を全て満たしているアラサーヒロインから選びました。1、2は当然ですが、個人的にある特定のキャラだけにそこまで強く入れ込むタイプの人間ではないので、4や5を満たしてるのが大きいかと思います。
この人で始まりこの人で終わる、ということで、
「ラーゼフォン」より紫東遥がマイベストアラサーヒロインですかね。
「葛城ミサト系」の項でミサトとの設定的類似性について少し触れましたが、決定的に異なる部分も(当然)ありまして、それこそがこの紫東遥のアラサーヒロインとしての、あるいは作品の核をなす準主役級キャラとしての大きな魅力になっているのかなと思います。
もっといえば、この二人の違いこそが、エヴァとラーゼフォンという二つの作品の決定的な方向性の違いであるとも。
ネタバレは避けますが、簡単にいってしまえば、エヴァとラーゼフォンの違いとは切なくなるような恋愛要素の有無である、というのが私の考えです。
そして、紫東遥はこの要素において中心的役割を負っていて、とにかく一途なヒロインである、そこに大きく惹かれるのだろうなと。
2周楽しめるように周到に設計されたアニメ
「ラーゼフォン」という作品の魅力を語ろうとする時真っ先に出てくるのがこれですが、だからこそ2回違った楽しみ方をするためにできるだけネタバレは避けた方がよい、ということで冒頭の記事については読まないようにと注意喚起したのでした。
上の画像は坂本真綾さんの歌う「ヘミソフィア」でも有名な本作OPからのワンカットですが、遥のこの意味深な表情こそがこの作品の全てを物語っているようにも思うんですよね。
何故こんな神妙な表情をしているのか?その意味は作品を観進めていけばおのずとわかってくるのですが、それがわかってから再びこのOPを見るとものすごい納得感があると思います。
同時に、紫東遥というキャラへの強い愛着も――
ということで、最後は何だかラーゼフォンの布教になってしまいましたが、この辺で記事を終わりにします。
最後までお読み下さった読者の皆様、ありがとうございました。
執筆者 : PIANONAIQ (@PIANONAIQ)
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